高校生が現役で公務員になるには

 

目次


1 高卒枠で公務員になる2つの道

2 高校から目指すメリットと課題

3 成功に必要なこと

高校生から公務員を目指す道は大きく2つあります。





1つは進学して公務員を目指す道。もう1つが高校現役で公務員になる道です。






あなたが「高校生公務員」と検索をかけて出てくる情報は、高卒区分の試験内容や勉強の方法を紹介しているものが多いと思いますが、





実は「高卒区分」の公務員で内定している人の半数以上は、専門や予備校に通っている20歳の人で、国家公務員なら内定者の約7割が既卒者です。




なので、


高校生の公務員試験と言ったら、高校を出てから予備校や専門学校に通う。




これが「常識」になっています。




ここでは高校生が「現役」で公務員になるポイントについてお話しようと思いますが、




まず初めに知って欲しいのは、




高卒区分の試験を



予備校や専門学校に通って合格するのと、高校で合格するのとでは、同じ試験であっても、その方法や戦略が全然違います。



あなたが高校現役で公務員を目指すことを考えるなら、その違いを知るために最後まで読んで欲しいと思います。



また大学を出て公務員になるか、高卒で公務員になるかを迷っているようでしたら、


こちらのページも参考にしてください。





では、高校生から公務員になるポイントについてお話します。


1 高卒枠で公務員になる2つの道



2 高校から目指すメリットと課題


高校から公務員になることを考えている人が1番に考えるのが、学費がかからないことではないでしょうか?



多くの人はお金が「浮く」ことに注目しがちですが、



進学でかかる費用と現役で公務員になった収入も加味しないと、本当の価値が計れません。




例えば、予備校に1年間通った人と高校で公務員になった人とでは、予備校の学費が60万円に交通費、諸雑費合わせて100万円に、あなたが働いた1年目に働いて得た収入300万円を加えた、



400万円が高校で公務員になる価値となります。




同じような計算で専門学校2年制に進学したとしたら、その価値の差は1000万円になります。


(1)学費がかからない



(2)キャリアを早く積める


キャリアを早く積めるメリットに気がつかない人はとても多いです。




学生から社会人になるときに、誰もが大きな「ルール」変更を言い渡されます。




そのルールとは上下関係が「年齢」から「入ったもの順」になることです。




このルール変更があるから、年下の上司や先輩が生まれたり、仕事のできる人、できない人で給料が変わるしくみが保たれます。




昭和の時代には、学歴が社会の上下関係を作りましたが、みんなが大学に行ける時代になり、



そんなものは無くなりました。





北海道知事の鈴木さんも、元は高校で現役合格した東京都の職員でしたし、




横浜のクルーズ船でコロナ感染の陣頭指揮をとった町田さんも高校現役で当時の防衛庁に入り高校ノンキャリで初の審議官にまで出世されました。



要は、仕事ができる人が出世するわけで、




大学を出た高校時代の同級生が、職場では部下や後輩になります。



このキャリアの差は一生変わりません。




もう少し補足しますと、



公務員になった後の「昇進」もどれだけの年数を働いたかで昇進試験の受験資格が得られます。大学を出た人は職歴が浅くても係長などの受験資格を得られるのは、単に年齢が高いからで、能力が高いからではありません。





コスパが良く、キャリアを考えた上でもメリットが大きい高校現役合格の道ですが、





課題もあります。



それが次に挙げる3つです。


(3)学校行事とリンクしない


お話のように高校生の9割が進学するので、学校行事は進学者のスケジュールに合わせています。


ですので、


試験の当日が「文化祭」だったり、2次試験の面接の日が中間テストだったりします。


先生に話をすれば対応してくれると思いますが、過去には土曜日が大学模試で全員が登校だったなど、細かい点で苦労された話をよく聞きました。


(4)フォローが期待できない


学校が進学する生徒のスケジュールで動けば、先生もその体制で仕事をしますから、




学年で数名の公務員を目指す生徒に手厚いフォローがあることは期待しない方がいいです。




逆に「高校現役合格を目指すのをやめて進学したらどうか」と勧められるくらいが普通だと思っていてください。




なので試験準備の全てを自分とご家族で用意する必要があると考えてください。



(5)リズムがつかめない


まわりに公務員試験を受ける人がいないと



1日の勉強量やいろんな対策をいつすべきなのか等、合格内定までのリズムを取るのがとても難しいです。



それだけではありません。



何より公務員試験の種類や職業にどんなものがあるか、そして自分にどんな仕事が合うのかまで考えなければなりません。




そうなると誰もがインターネットの情報に頼ってしまうのですが、



注意して欲しいのは公務員試験は大学入試とは違い、職業を決める採用試験であるため


学力だけでなく、表現力や人間性といった面が総合的に審査されます。



その個人によって、

課題や重視する事が違うのは、当然です。



なので、ネットのアドバイスが「あなた」にとって有効なアドバイスである保証はないことを忘れないでください。



目指すかどうかで迷っている方から多く聞かれるのが、「いつから試験準備を始める人が多いですか?」というご質問です。



このような質問にも、試験の準備を高校1年生から始めている人もいますし、高3の4月から始めた人もいて、どんなに遅くても高3の5月には動き始めないと現役合格は難しくなると思ってください。



と、答えています。


それは経験から、公務員試験高校生の現役合格率は、早く始めていればいるほど、合格率も100%に近く、高3の5月以降に始めた人の現役合格率は50%を切るからで、これがあなたにどのように当てはまるかは、それぞれに違うという事です。




このように職業を決めることは、大げさに言えば、人生の一大イベントですから、できれば専門家のアドバイスを受けながら準備されることをお勧めします。




以上が高校生から公務員なるメリットと課題です。最後に成功の秘訣をお話しします。



3 成功のために必要なこと



1つ目は「自分で考えること」



今までは、友達や先生の言うことを聞いていろんなことを決めてきたと思います。



でも公務員になると決めた時から、あなたは周囲を見回して物事を判断することができなくなりますから、自分で考えていく習慣を公務員試験の準備を通して身につけてください。




2つ目は「家族の応援」です



現役合格を成功させている人のほぼ全員が「家族の応援」を受けています。


特に9月、10月は休む間もありません。



そんな時に支えになるのが、家族です。



教材やレッスン費用の負担から、受験のための宿泊や航空機のチケット取りなど、高校の授業を受けながらではとてもカバーしきれない状況が必ず出てきますから、高校から公務員を目指すのなら、必ず家族の応援を取り付けるようになさってください。


神奈川県横浜市出身。


2012年11月、インターネットを通じて独自の自己開発プログラムを履修する指導塾を設立。初年度に自信喪失に陥った学生をわずか4ヶ月で公務員に内定、次年度には受講した現役高校生を全員国家公務員に合格させるなど、驚異的な実績を出す。全国にいるクライアントとテレビ電話を使った個別指導をほぼ毎日行なっている。現在では就活学生の他に、現役の公務員、ビジネスマン、会社経営者、スポーツ選手など、より収入を求める方やキャリアアップの就業や経営者向けのアドバイスなど、その効果の高さに各分野からの問い合わせも多く、クライアントの年齢もテーマも広くカバーしている。2020年から大規模通信網普及に合わせて、公務員試験関連の動画化100%計画が完了し、近年の試験形式の変化に対応した個別指導に力を入れている。

こうなろう塾   

就業コーチ・コンサルタント

木薗 邦彦


現役合格1年の軌跡

本人・お母さんインタビュー